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マイペース70代

マイペース70代

普通って、何だろう?

「普通」という言葉が使われている時、私は時々考えてしまう。
何が普通なんだか誰もはっきりと説明できないのに、「それが普通だよ」と言われたらそんなものかと思ったり、自分ではまっとうだと思っていても「普通はそんなこと言わない」とか言われたら、
何だか心細くなって、自分が間違っているのではないかと思ってしまったり・・。
まあ、大抵の場合は「多数派」が普通の範疇となるようである。

・・ということで、「普通の国家」という言葉である。
今では「憲法第九条」を頑固に主張していると、何だか普通じゃないような論調さえ見られる。
私は、憲法は改憲論議されて当然だと考えているのだが、「戦争放棄、軍備および交戦権の否認」という九条だけは、何とか保持して欲しいと考えている。

はっきり言おう。
私が九条は平和のために重要な思想だと思うのは、「直感」である。
しかし、自分の直感の根拠を論理的に述べたいと思っても、悲しいかなそれができる力量がないので、結局「空想的ロマンチストの感情的な主張」みたいになってしまいがちだ。
現に、日本が「普通の国家」としてアメリカを初めとする大国と肩を並べ、責任ある立場をとらなくてはならないと考える人たちは、九条を主張する人達を普通ではないように批判したりもしている。
多数派が正しいと決まったものではないのに、どうして「普通でない」というような曖昧な言葉で批判するんだろう。

この国で、「普通」で何かが主張される時ほど、危ないことはないのでははないだろうか。
ついつい悔し紛れに、そのように天邪鬼な言い方をしたくなるのだが、それでは同じ穴のムジナかな。
私はできれば周囲と協調路線で、「普通の傘の中」でぬくぬくと生きて行きたいタイプなのだが、どうも希望と現実は違うみたいで「普通じゃない」と言われてしまうことも多い。
だけど、そのように言われることを必ずしもイヤだとは思っていない。
だから憲法九条についても、私は「普通じゃない国家」で頑張ってほしいのだけど、いまやそれを主張するのはあの社民党と共産党くらい。
どうも、分が悪いな・・。

2003年11月03日


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